日常でかんがえること。

三十路・女性・元勤め人の私が日常でかんがえることを書きまとめるブログです。キーワード:就活、自己紹介、文例 が強いです。

今更ながら読んでみる「僕は君たちに武器を配りたい」

もう、3年前の本になるんですね。

今更ながらこの本を読み返して見たくなりました。

この本を読んだ時に、最初に感じたのが「単語がわかんねー」でした。

一介の30代女性社員にはわからない内容になっているのか…と。

いやいや、面白く読ませていただきました。

僕は君たちに武器を配りたい

僕は君たちに武器を配りたい

 

この本を読んで思ったこと、思い出したこと。

 今、「ブラック企業」って若い子が声高に叫んでいる。

この間も若い子と話していたら「休みが取れないってブラックですよねー」っていう。

「休みが取れないってどの程度?」と聞いたら、土日祝日は休んで当たり前だという。

「例えば、自分の仕事が終わらなくても?」と聞いたら「契約は契約でしょう」と。

 

一理ある。

仕事が出来ない社員に「休日出勤をしないと」出来ない仕事を任せた会社に、だ。

 

何社か就職を経験しているけど、派遣会社時代のおはなし。

派遣社員で残業している人って「仕事ができない人」が多かった。

日中はべちゃくちゃたらたら仕事をしているくせに、5時過ぎに、しゃんとする。

スキルアップを誘導しても、「分かりませんし契約にありませんから」と言う。

スキルアップをすることは「自分の時間を奪うこと」になるそうだ。

日中、どんだけ仕事をしているのかというと、他の派遣社員の2/3位。

このままだと契約更新は難しいよーと正直に話すと「パワハラ」と言う。

休みは「取る権利がある」ので繁忙期でも関係なく取る。

残業をして仕事が終わっているかというと翌日に持ち越しをしている。

残業代が欲しいそうだ。でも残業はきっちり1時間。

終わろうと終わらまいと1時間分の残業代をもらって帰る。

 

うーん。

こんな人沢山いないよねーって思うんですけど、実は結構いるのです。

権利と、義務まではいかないけど、自分の権利だけを主張するの。

 

私は勝手に「ゆとり世代」的に「主張世代」と呼んでいるんだけどね。

相手に合意を求めるにはね、相手側にも良いようにしてあげないとそりゃ認めないよ。

 

例えばさ、仕事が本当に多すぎて自分のキャパをオーバーしているとする。

上司に正直に「仕事の量と自分のスキルが合いません」って話す。

 

その時に「〜先輩が教えてくれないから」とかじゃなくて、

「仕事を請けていながら申し訳ないのですが、終わらすことが出来ません」

「このままだとご迷惑をお掛けすることになると思い、ご相談させていただきました」

「〜までは出来るのですが、これ以上は終わらせる自信がありません。」

「現在までの内容を確認戴いてもよろしいでしょうか?」

これなら「ああそうだな〜」って思わせることができると思うのね。

 

自分の力量を知っていて、納期にはまだ余裕があるけれど、自分のスキルチェックをした上で、正直に伝えてきている。

そして、今までやった仕事の確認をさせるということは自信があるのだろう、と。

単に納期の問題なのか、スキルの問題なのか、を明確にする必要があると思うであろう。

 

…こういう話を何件も上司として聞いてきました。

「〜先輩ってひどいんです!」とか「こんな量、誰も終わらせられませんよ!」って。

これね、上司の人を見る目を否定していることになるから気をつけてね発言ね。

「お前が人を見る目がないから、こんな無茶ぶりすんだろ!」

「後輩指導せえよ!」って言ってんのと同じね。

どうせ言うのなら、上手に言いましょうよーって思います。

 

さておき、「主張世代」ね。

自分はこれが出来ません、だからどうした!自分の雇用は確保せい!って…

そんなん、どうなのよ?って思うでしょ?

 

子供の時に「相手の気持ちになって考えなさい」って言われたよなあ。

もちろん、生まれ育ちが違う人達と沢山会うようになったらさ、

一人ひとりの気持ちなんて考えていられないからね、

「大体の人はこう思うであろう」と言うことを、「常識」

そう言われているのだなと私は思うのね。

私はさ、常識ってなんだ?って常識混乱しちゃって。

 

例えばさ、チョコレートとおせんべいね。

子供だから甘いものが好きだろうと。

でも好きなあの子がおせんべい派だったら?

私はおせんべい持って行くよねーって思ったわけよ。

でも、私はチョコレートのほうが好きなのね。

私はどっち?って聞かれた時に、

「大抵の人の意見を取るのか、好きなあの子の意見を取るのか」

大抵の人の意見…好きなあの子に喜んでもらえない。皆に喜んでもらえる。

好きなあの子…好きなあの子に喜んでもらえる。皆に喜んでもらえないかも知れない。

万が一暑くて、口の中カラカラの時に食べたいのはどっち?とか。

本当に子どもはチョコレートが好きなのかとか。

明治と森永で変わるかもしれないとか。

 

色々考えちゃって。(妄想ね)

結局、「メインは甘い、で行くけど、隠し球でしょっぱいを持っていく。」

こういう結論をする人になったの。

 

「過半数がどっちなのか」よりも、

「自分にとってより良いのはどっちなのか」を重視してきたのね。

多少荷物が増えても、自分にメリットがある行動をする。

だから、いじめにもあったし、辛い思いも沢山した。

でも、私はそれでいいと思っている。

 

私にとっての、選択のメリットは「自分にとって良い方を選ぶこと」だからだ。

 

だから、相手に話を聞いてもらおうとするのであれば、

私の話を聞くメリットを相手に与えなくてはいけない。

お互いに「良いこと」であれば、なんの問題も無いと思う。

 

それなのに、だ。

「駄々こねたら、なんとかなるし、強気でGO!」みたいな煽りをする方々がいる。…こういうのね、主張とも言わない。「ワガママ」と言います。

 

先ほどの話に戻るけど、

「主張」と「ワガママ」と「ちょっとおかしいんじゃない?」は紙一重。

自分の考えを伝える時は「それってどこにメリットがあるの?」と。

今一度問いかけてみても損は無いと思うんだなー。

 

って、正月中にきた無茶な大人たちのメールに頭が痛いです。