日常でかんがえること。

三十路・女性・元勤め人の私が日常でかんがえることを書きまとめるブログです。キーワード:就活、自己紹介、文例 が強いです。

良い物を知らないと、良いものは作れないのか?

私個人の意見として。

「良い物を知らないと、良い物が分からない」
「良い物を持たないと、何が正しいのか分からない」
昔むかし。私は、周りの大人たちに言われて育ってきた。

だから、「良いもの」に触れるために、一生懸命にバイトをしたり、働いたりしてきたのね。だって、お金がないと知る権利が得られないから。
「良いもの」と言うのは、芸術、ファッションもそう、食事も、お酒も、その場所もってことなんだ。

もちろん、ガキンチョの力なんてほんの僅かで、「良い物ってなんだろう?」と思い続け、願い続ける私。
周りの「良いもの」を知っている大人たちが沢山力を貸してくれました。

「良い接客をしたければ、良い接客に触れなさい」と言って、連れて行ってもらった。始発で茨城県を出て、恵比寿で待ち合わせ。ウェスティンホテル東京のモーニング、美味しかった。朝がこうやって迎えられるのって幸せだなって思えた。

背伸びして、連れて行ってもらった帝国ホテルのバー。私の身なりが追いつかなくて、「いつか、格好良くここで飲んでやるんだ!」って思った。周りのオトナが、かっこよくて、自分の子供っぷりが嫌になった。

「ラルフローレンのジーンズが欲しい!」とダダをこねる小学校6年生の私に、元・テーラーの私の父は買い与えた。百貨店に行き、試着をして、裾直しをする時に「君のレングスはラルフローレン向きではないね」と父は言った。
買ってもらった当初、「ラルフローレン」のブランドに酔いしれていた私だったけど、段々…それを着て、鏡の前に立つのが嫌になってきた。
だって、似合わないんだもの。
その後、買い与えられたのは、フランスで買ってきたジーンズ。マリテ+フランソワ ジルボーだったかな?それは、私にとても良く似合った。
「好きと、似合うと、ブランドは違うよ」と父は言った。そのジーンズは私が大分大人になるまで、おしゃれのパートナーになった。

何をいいたいかと言うと…
すくなくとも、「知っているのと、触れることと、所有することは、全然違う」ってこと。

これは、ブランドがどうのこうの、という話では無くて、本質の話だと思う。吉野家の牛丼しか食べたことない人に、吉野家以外の食べ物の味を作ることは出来るでしょうか。五感をフルに働かせるエッジやフックはあるのでしょうか。私なら、色々な味を知って、色々な素材を知っている人に、料理をして欲しいと思います。

「他人の作り上げた世界」に沢山触れることが、とても大事なんだ。
そういうことを、周りのオトナが教えてくれたんだ。
今になってそう思います。

例えば、最高の接客をしたければ、最高の接客を受けるのが一番早い。
自分がどんな気持ちになるのかしら。
どんな言葉使いで、どんな身のこなしで、私を気持ちよくしてくれるのかしら。こういうことだと思います。

本でも、服でも、食事でも、住処でも、芸術でもそうじゃないかな。

私は今まで、色々な方に「自分が良いと思うこと」を教えてもらいました。そろそろ、私も、次世代の子達に、色々教えていかないといけないなあと思います。誰かに任せるのではなく、自分が、教えたい人たちにね。

(参考)
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2014-06-25/Buy-brands/