日常でかんがえること。

三十路・女性・元勤め人の私が日常でかんがえることを書きまとめるブログです。キーワード:就活、自己紹介、文例 が強いです。

なぜ男はまっすぐ家に帰らないのか

そんなエントリーがあったので、書いてみる。

 

この質問、私は10代の時から持っていました。高校時代、内緒で近所の居酒屋でバイトをしていたんだけど、

そこのお客さんたちが、まさしくそれ。

 

バイトの私に子供の写真を見せたり、家族旅行に行った話しをする。

円満じゃないですか。

なのに、男たちは終電を待つようにして帰る。

居場所がないとかじゃないんだよね、きっとって思っていた。

 

そして時は過ぎ、私も社会人になった。

そこでも「家庭円満なのに家に帰りたがらない男たち」がうじゃうじゃいたのだ。

帰る人は頑なに帰るのだ。

なんで?そこまで?っていうくらい帰るのだ。

でも、帰らない人がいる。

 

また、時は過ぎ、水商売と言われる職種をやってみたことがあった。

ここには「帰りたくない」人の巣窟でした。

「家なんて大嫌い!」と全身で言う男たちの集まりでした。

 

で、また時は過ぎ、…。

「帰りたくないんじゃない、帰れないんだ」っていう人がいることに気づきました。

 

この話を馴染みのスナックのママに話してみた。

「あのね、自分でやっていてこういうのもなんだけど…」

「男は立ち小便をしないと帰れない生き物なの」

「おうちでしたらいいんだよ。でもね、お家で出来ないししたくない」

「そこには責任があるからね。ここならこぼしてもふってもいいじゃない」

「だから、ここで立ち小便をするのよ」

「ここは怒られないし、自分が夫で父でなんて考えなくていい」

「男はね、つねになんかの冠をかぶっているんだよ。」

「だから、何者でもない何かになるために来るのかもね」

 

なるほど、納得でございます。

それが

「とにかく「立場」のない世界に居たいとの言い分だった。」になるのか。

 

スナックで相手にされていないおっちゃんなんかが、

「おれの会社は!」「おれの仕事は!」って吠えていますもんね。

せっかく冠脱ぎに来ているのにね。

 

帰ってもいいけど、帰りたくない。

ちょっと寄り道したら、すっきりして、また何かの冠をかぶって帰れる。

そんな場所が、居酒屋とかスナックならいいよね、まだ。

 

・・・それを素人のおねえちゃんに求めちゃったりしちゃった日には…。

 

「もしかしたら私のものになるんじゃない?」なんて勘違いした子が

「奥さんと別れないんだって!なんで!」って…

悲鳴のような電話をかけてきて頭が痛いです……。